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顎顔面口腔育成治療 (バイオブロック)

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顎顔面口腔育成治療
(バイオブロック)とは

顎顔面口腔育成とは、いうなれば、顔のパーツの再配置を行う治療です。

現代人の特徴として、間延びして緊張感のない口元に成長してしまっていることが多く、これが、顔全体の印象にも影響を与えています。ガミースマイル(上の前歯の歯ぐきが多く見える状態)もこれに該当する状態といえます。またこれが鼻つまりや無呼吸などのこれが呼吸器系の疾患の一因になっています。キレやすい、集中力がないお子さんではこれが起こっていると言われています。
この現象を成長のダウングロース(下方成長)と呼びます。
この顔の成長方向を装置を使って変えていくのが、顎顔面口腔育成治療バイオブロック療法です。

顎顔面口腔育成治療

上のレントゲン写真で赤のラインの方向に現代人の顎は成長していて呼吸器系の問題が生じています。しかもこの傾向は年々増加、悪化している傾向にあります。

顎顔面口腔育成治療バイオブロックでは、上記の赤の顎の成長方向を水色の状態にしていくことを年頭に治療を行っています。

Biobloc(バイオブロック)

説明文をお読みください

Biobloc(バイオブロック)

上記の4種類がバイオブロックで使用する装置の代表的な形です。
左上から上あご用のステージ1、右上が下あご用のステージ1
左下が上あご用のステージ2、右下が上あごにはめますが、下あごを合わせて咬むタイプの装置ステージ3です。

実際には、この4種類を状態に合わせて改変した装置類が合計8個~10個程度使用することになります。永久歯の萌出やあごの形態の変化等に合わせて形を変化させていきます。

唇を頑張って閉じている状態

唇を頑張って閉じている状態のため、
下唇からオトガイの部分が緊張しています。

緊張がとけると口が開いてしまいます

唇を頑張って閉じている状態のため、
緊張がとけると口が開いてしまいます。

わかりやすく模式図にしています

わかりやすく模式図にしています。

バイオブロック治療で行う治療

 顎顔面口腔育成治療 バイオブロック治療で行う治療  模式図1

上顎ステージ1装置で上顎骨を拡大しながら
上顎前歯の上への跳ね上げと第1大臼歯の後方への回転を起こさせます。

下顎ステージ1装置で、歯列を拡大しながら
下顎前歯の上圧下と若干の前方傾斜、そして第1大臼歯の圧下を行います。

上下ステージ1での治療が概ね完了した時点で
上顎ステージ2で拡大した上顎骨の安定を図り、上下左右の第1乳臼歯、第乳2臼歯の神経を除去して背を低くする準備をします。

 顎顔面口腔育成治療 模式図2

最後につっかえ棒になっている上下左右の第1乳臼歯と第乳2臼歯を削合して噛み合わせを低くします。

上下一体型のステージ3装置を使用して顎が安定するように、顔が長くならないように安定を図ります。

良好な舌の機能により口蓋が押し上げられ
同時に上顎前歯が正常な向きに変化していき、さらに良好な横顔に変化していきます。

経過観察1
経過観察2
経過観察3
経過観察4

治療によって、下あごが反時計回りに回転し、唇が閉じやすい顔に変化していることがお分かりになるでしょうか。

バイオブロック治療では、上の歯列を反時計周りに回転させるように上の前歯を羽あげて一時的に出っ歯のような状態を作り出し、上下の奥歯のつっかえ棒のようになっていた乳歯を削って低くすることで下あごを反時計回りに回転させます。

結果として、歯列の前後計が長くなり、舌が前に位置することになります。それとともに顎の骨の前後計が長くなることで口腔容積と鼻腔が広がり鼻つまりを解消しやすい形態にしていきます。また、結果的に気道が大きく拡大し、睡眠の質が大きく改善し、将来の無呼吸を予防する顎、顔、顔面骨格を作り上げることができます。歯列も大きく拡大されることになり、叢生状態は改善されます。

治療開始年齢

顔貌(がんぼう)の改善を希望する場合には6,7歳、遅くとも9歳前には開始したいものです。