からだバランス咬み合わせ
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からだバランス咬み合わせ
当院は、原因治療を目指し、
体のバランスと咬み合わせの調和を考慮した治療を行っております。
上の写真は、足の接地面の分布から重心のバランスを測定する機器です。
そのため、患者さまの噛み合わせの状態と体の状態をデータとして収集にご協力いただいております。
そのデータを元にバランスを考慮した咬み合わせ治療に取り組みながらさらに研究を重ねております。
当院の「からだバランス治療」
当院では、テンプレートやスプリント、その他の装置を併用して、患者さまの顎の位置を本来あるべき位置に戻しています。
顎関節症の治療と同じような流れになります。
違いとして顎関節症の場合は、顎の痛みや違和感、音に着目して症状を取ることを中心にしていますが、からだバランス治療では、できるかぎり患者さまのからだのバランスを取ることを念頭に治療を進めます。
体のバランスを取る理由
それは、
- どうしても横を向いてしか眠ることができない
- うつぶせでしか眠れない
- 顎関節症を治しても再発してしまう
- めまいがひどい
- 左右で視力が大きく違う
- 右肩だけがやたら凝る
- 脳神経外科などで頭痛の原因を調べたり、体調不良の原因を調べても原因がわからない
- 膝や腰の具合がよくならない
他にも一見歯科と関係のないようなからだの症状のある方は、噛み合わせとからだのバランスがズレていることが多いようです。
そもそも人間のからだは左右対象であるべきですが、日常生活の中で足を組んだり、頬杖を組んだり、うつぶせ寝をしたりすることでからだ自体が歪んだ状態になっています。片手ばっかり使う球技、例えばバドミントン、卓球、テニスなどでも歪が生じます。そしてそれに合うように顎の位置がズレたり、成人してからでも歯並びが変わったり、歯がすり減ったりして位置がずれてしまっています。
いくら治療しても痛みがとれない歯や歯周病が治らないなどもバランスがズレていることによるものが多いです。また、人間はそもそもわずかに左に回転する傾向があります。そのため世界各国のトラック競技は示し合わせたわけではないのに左回りになっています。人間は、年齢が進むごとに左側に回転することがあり、これを如何に止めるかということも非常に重要です。
からだバランス治療で行うこと
からだバランス治療とは、テンプレートやスプリントを使用してもらって噛み合わせのバランスを合わせている間に、なるべく生活習慣を正して左右対称な生活を送っていただくことでバランスを補正し、その状態に合わせて顎の位置、歯の配置を合わせる治療を行うことです。
具体的には、テンプレート装置を夜間に使用していただくか、スプリントをなるべく長時間使用していただきます。
写真のようにテンプレートは口が閉じれないほど奥を高くします。
テンプレートを口腔内に装着した写真を挿入する
これはテコの原理を利用してズレた顎の関節の位置を元に戻すためです。
作用はありますが、大きすぎて昼間に使用しづらいという難点があります。
そのため、短期間で作用を得るためにテンプレートだけではしい場合は、夜間にテンプレート、昼間にスプリントを使用していただきます。
ご自分の歯同士で咬むことを徹底的に排除することで本来あるべき顎の位置がすこしずつはっきりしてきます。
症状がそこまで強くない方では、スプリントを1日中使用していただくことでバランスを取ります。
バランスが取れているかどうかを確認するためにモアレトポグラフィーやトゥルーフィートを用います。
モアレトポグラフィーにて最終的なからだのバランスを判定しますが、バランスが取れていると判断した時点で上下の噛み合わせを確認し、かぶせ歯を一旦仮歯に変えてバランスを確認しながら細かい調整を行います。
プロビジョナルクラウンの咬合面接触点の写真を挿入
歯自体に問題が現れる場合は、それぞれの歯の前処置(根っこの治療や歯周治療)を、そしてそもそも顎を前後左右でバランスよく支えることができないように歯がない場合は、インプラントなどの処置を行います。その上で歯のかぶせの部分を仮歯にしたりして細かいバランス調整を行い、最終歯をかぶせて治療終了となります。
最終補綴の写真を挿入
まったく差し歯をしたことがなく一度も削ったことがない歯の方は、歯を削ることに抵抗があると思いますので、矯正治療で極力バランスを取り直すことになります。かぶせ歯でするようにこまかな調整ができない場合があります。
かぶせ歯がたくさんある方でも歯列自体に問題がある方は、その歯並びが原因でまた元に戻りますので矯正治療を推奨しています。
矯正治療中は、スプリントなどの使用が出来なくなるためすぐにバランスが悪いほうへ戻ってしまいます。
それを防ぐために下の奥歯にピボットを装着し、テンプレートやスプリントの代わりにします。そこでしか食べられないことにはなりますが、この状態で矯正治療を継続していきます。2024年4月現在、インビザラインなどのマウスピース矯正で顎関節の治癒が起こりやすいことがわかってきています。ただし、バランスという観点からはまだ問題があります。当院では、インビザラインなどのマウスピース矯正を用いてからだのバランスを修正する取り組みも行っていますが、まだ完成度には疑問があります。患者さんご自身がバランスを強く意識することができれば、からだ全体のバランスをうまく調整できる可能性があります。
ピボットの口腔内写真を挿入
治療が終わった後でも、やはり足を組んでしまったり、横向き寝をしてしまったりと後戻りを起こしてしまうことがありますので、治療後にスプリントを使用してもらって多少の癖による後戻りを防止します。
以下のような症状でお悩みの方は、院長が無料で話をうかがいますのでご相談ください。
- 頭痛が不定期に起こる
- 肩こりがひどい
- 集合写真を撮ると肩の高さのアンバランスを指摘される
- めまいがたまにある
- 金属アレルギー症状がでるようになった
- 耳が聞こえにくくなった
- 差し歯がよくとれる
- 歯周病が進行していると言われた
- 顎の付近で音がする
- 口が開きにくい
- 治療したがなんか違和感がとれない
- 腰痛がひどい
- 片方の太ももが不定期にパンパンになる
- 片方のひざの調子が悪くなる
- 朝起きたときに首筋や肩のまわりがすっきりしない
※当院では、患者さまの体の重心、場合によっては噛む力やその偏在を測定し、咬み合わせのバランスがその方に合っているかを計測しております。また、全身写真やお顔の写真を撮影させていただき、記録に残し、経過を追うことで治療による変化を追跡しております。ご理解とご協力をお願いいたします。